撮影余話– category –
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撮影余話
アイスランドの大地〜立春の回想
暦の上では立春を迎えた。その翌日に、関東にも降り始めた本格的な雪。吹雪く空を仰いで、冷気が肺にしみいると、10数年前におとずれたアイスランドを思い出した。 雪にふちどられた灰色の、切り立った岩山がきわだつ北西部の町イーサフィヨルズル。海辺に... -
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龍雲のごとく
昨秋のある午後、青空にふしぎなものが“いた”。空がひらけたところを歩きまわり、手持ちのスマホで写す。うねるように長く伸びる白い雲。気流にのって勢いよく駆動しているかのよう。まるで天空を自在に泳ぎゆく生きものみたい。それは、そう、龍雲、ドラ... -
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“土地の記憶”と移り変わり 〜 生野での写真教室をへて
秋晴れの休日、大阪の生野区で子どもたちとの写真教室に参加した。撮影場所は御勝山南公園。黄色、オレンジに赤。紅葉が色あざやかに、青空に、そして、枯葉の地に映えていた。 落ち葉を集めては放ったり、水に浮かべたり。シャッターを押す子どもたちも、... -
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「世界こどもの日」11月20日
11月20日は国連による「世界こどもの日(World Children’s Day)」だそう。さまざまな国がこの日を「こどもの日」に定めているが、多くの国ではそれぞれ別の日にちを「こどもの日」にしている。 日本は5月5日。そして、トルコは4月23日、インドネシア7月23... -
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“人間って、ステキ” 〜 モザンビークの歌声に踊り
これまで訪れたところでは、どこでも魅力的な人たちに出会った。なかでも、何気なく“人間って、ステキ”と感じさせれることが重なったのは、アフリカのモザンビーク。どうステキだったのかというと、たとえば、こんな具合… 中部地方を車で移動していたとき... -
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敬老の日とウズベキスタン
9月の第3月曜日は敬老の日。いつもは見過ごしていた、にっこり笑顔の小物に目がとまった。冷蔵庫に磁石で張り付いていた“おじい人形”。ウズベキスタンに行ったとき、地元の人からもらったもの。民族衣装を着て帽子を被った、彼の地のアイコンのような焼... -
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天空のギフト
先月8月最後に、夜空に「スーパームーン」が輝いた。 うっすら雲がかかっていたものの、見事な月明かり。「スーパームーン」は、地球から最も遠い時の月と比べると14%も大きく見えるという。そして今回はそれも「スーパーブルームーン」。ひと月に2回の... -
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岩に顔をみる〜パレイドリア現象
冒頭の写真は、何に見えるでしょうか? 「はばたく鳥」みたいですよね。 次の写真はどうでしょう? 2つの岩…… なんだか、顔が向き合っているみたい。撮影したときも、あとから見ても、まるで、にらめっこしているように見えてしまう。 では、次はどうで... -
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見えない小さな虫たち
イチッ! 足先に走る鋭い痛み。みると、足の指に頭がでかいアリが食らいついている。足を振っても、ちょっとやそっとでは落ちない。なんとか引き離したものの、しばらく痛みが残った。南米アマゾンの奥地。噛まれるとものすごく痛いという、3センチほ... -
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グレーゾーンの記憶〜 80年代、西新宿都市風景
古い写真を整理していたら、80年代のモノクロプリントが出てきた。西新宿界隈のもの。初めてカメラを買い、写真を始めたばかりのころのスナップ。 いまの都庁のあたりは、当時はまだ空き地で、風通しのいい空間があった。ジャズの路上ライブ、少年野球... -
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「ああすればよかった」〜撮影以前の大切なこと
撮影や取材にのぞむにあたって、いろいろと手はずがある。海外の場合には、言葉の問題から、情報収集に通信や交通、リスク対策、そして、現場でのもろもろ調整にと、あれやこれやと。事前の計画だって急に変わることも多い。何度か足を運んだところであ... -
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視線入力でシャーマンを撮影 〜 90年代アマゾンの森
日が落ちて、あたりはすっかり闇に包まれた。どこからか聞こえるせせらぎと、虫の音が体に溶け込んでいく。ペルーアマゾンの奥まった村から、さらに入った森の片隅。呪術師とその家族が儀式をするというので、たのんで同行させてもらい、撮影にのぞんだ... -
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撮影余話 〜 写せなかった”ワンダー”
これまで、逃したシャッターチャンスは数えきれない。ああ、いい! そう思ったそのときに肝心の機材がない。そのイメージにぴったりくるレンズや、三脚だったりストロボだったり、そもそものカメラが手元にないなんてことも。そんなときはイメージでシ... -
撮影余話
撮影余話〜道中の親切@アマゾン、アジア、アフリカにて
「どこへ行くの?」小さな女の子が、どこからともなく現れて、声をかけてきた。ペルーアマゾンの村はずれ、野道に迷っていたときのことだった。村の治療師の家に居候させてもらいながらの撮影取材中、治療師が行くところについて回っていた。だけれど、... -
撮影余話
3.11 〜 あれから12年
あれから12年が経った。2011年の東日本大震災3.11。駅のエスカレーターを上っていたときのこと。キシカシ、キシカシと、聞いたことのない不気味な音が響き、あわててホームにかけ上がる。異常な揺れに、駅舎がつぶれるのではないかと、出張の荷物を引き... -
撮影余話
ポジフィルムがネガ現像されて… 撮影余話1988ブラジル
まさか、そんな… ポジフィルムの現像がプリントで仕上がってきた… それもひどい色かぶりで。初めてブラジルに行った1988年。モノクロで撮影しつつも、メインはコダクロームのポジフィルムを使っていた。長期滞在だったので、現地でも何本かフィルムを現... -
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撮影余話この一枚 〜 蛇の使い手
チャッ、チャッ、チャッ、チャッ…… なにやらリズムが響いてくる。2004年、モザンビーク中部地方の町外れ、赤土がむき出しの広場らしきところに人垣ができていた。催しのひとつの演目らしい。聞くと、国際的NGOによる衛生や教育の一大キャンペーン。人気... -
撮影余話
撮影余話この一枚 〜 武器のアート
幾何学模様のように組み合わされているピストル? それは廃棄された銃が椅子の背もたれになっているオブジェだった。2004年、訪れたモザンビークで武器回収プロジェクト(TAE)を取材したときのこと。集められ、破壊された武器のガラクタ。それ... -
撮影余話
撮影余話この1枚 〜 巨大なロール雲、モーニング・グローリー
時はまだフィルムの時代、オーストラリア北部のアウトバックで、キャンプをしていたときのことだった。「◯▲%♪#!!!」夜明け前に、突然、甲高い叫び声が響いた。なんだろう。外でたき火を囲んでいる誰かしらが奇声をあげて騒いでいる。テントの寝袋で...
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