3.11 〜 あれから12年

 あれから12年が経った。2011年の東日本大震災3.11。駅のエスカレーターを上っていたときのこと。キシカシ、キシカシと、聞いたことのない不気味な音が響き、あわててホームにかけ上がる。異常な揺れに、駅舎がつぶれるのではないかと、出張の荷物を引きあげホームの端へ。電車は来ることもなく、携帯がつながらなくなり、やむを得ず引き返す。すると、エレベーターが止まり、モノが散乱する部屋のテレビでは衝撃の映像が…  

 混乱の後、二ヶ月ほどして、知人らに同行して相馬を訪ねる。けれども何もできず、ただただ無力感につつまれ… そして、現地で活動するグループに混じって名取市へ。初めて閖上の地に身を置く。写真を写しても、ことばでも、伝えることができない。その現状にうちのめされる。ただただ、悲しみがこみあげる…

2011.5@名取市閖上
2011.5@名取市閖上

 季節は巡り、2012年の春。仮設住宅で活動するグループに混じって再び名取市へ。鍼灸にマッサージ、フラダンスや余興など、被災者を癒しはげます人々を横目に、子どもたちと写真撮影会を試みる。アイスランドやブラジルの子どもたちの声も橋渡し。けれど、どれだけちゃんと果たせたのか。サッカー教室などの魅力に及ばず、つのるのは役立たずのむなしさ、そして仮設隣の桜に和ませられている我が身に気づく…

 車ごと津波に巻き込まれながら、生還された人の話。それをじかに聞いたこと。そこの空気を毛穴から吸い、そこの大地を踏んで感じたこと。行ったからといって、「わかる」わけではないけれど、そこに行って見なくてはわからないこともある。その大切さを教えてもらった。名取市では古墳が多いことも知った。雷神山古墳という名所があるそう。いつか訪ねてみたい。

2012.4@名取市
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