交通がちょっと便利に

airport train - Sao Paulo

2022年8月、久しぶりにブラジルへ。サンパウロやリオでは、交通がちょっとばかり便利になっていた。地下鉄や電車などの路線が増え、購入したカードでワンタッチ乗り降り。サンパウロ都心からグアルーリョス国際空港間には、エアポート・トレインも開通していた。Luz駅などから乗り継いで約40分。料金は130円くらいと格安。空港駅と空港の間は、つなぎとして専用バスに乗らなくてはならないけれど、10分ほどで割とスムーズ。手荷物で移動できる身軽なときや、現時点で1時間に1本という運行に時間が合えば、選択肢として悪くはない。それに、人口1200万を超える大都市の公共交通として、必要だともいえる。ただ、車社会のブラジルの人たちには、まだそれほど活用されている印象ではなかった。

東京〜大阪間のようなリオ〜サンパウロ間。かつては格安では5千円ほどで手軽に飛べるときもあったが、今回は直前購入を試みたせいか、料金がなんと数万円も。よって、移動は長距離バスにした。数多くの会社が運行していて、真夜中なのに同じ会社だけでも5分刻みに便がある。座席は満席。さほど窮屈ではなく、隣座席との間にはカーテンが仕切られていた。乗車したバスの出発が遅れ、後の便が先に出るなどしたが、所要時間は5時間半くらい。そこそこの秩序ある運営に小さな感動があった。

リオでは旧市街を走る名物電車ボンジも復活。ただし、登録した住民以外は1回の乗車が600円相当だと。数駅だけ乗り降りするのには不向き。その一方、予想外に乗車したのがオリンピック開催年に開通したライトレールVLT。カンカンカン… ベルを模した電子音をひびかせ、リオの古い石畳を滑らかに走る。湾岸エリアや観光スポット付近も通るので、よそ者にとって使い勝手はいい。路線も増え、地元の人たちの足として定着している様子。エコ電力を使うというふれこみはどうなのか定かでないけれど、さらなる路線拡張計画もあるらしい。それから、街にすっかり定着した感のあるオレンジ色の自転車Bike Itaú。リオやサンパウロなどの都市に設置されているレンタサイクルだ。iFoodとかなんちゃらのフードデリバリーのお兄さんたちも使っていた。

何と言っても便利だったのがUber。日本のiPhoneで現地アプリを入れ、日本のクレジットカード決済で使うことができた。時と場合によるのだけれど、大抵はタクシーより安かった。ただし、いつでもどこでもすぐに乗れるというわけではない。どこから乗車してどこに行きたいかを表示するので、ドライバーも都合のいい案件を選ぶ。名乗りをあげるドライバーを待ちながら、路上でスマホを手に立ち尽くすわけにはいかないときもあり、タクシーに乗ることもあった。ネットで顔と名前を出して働いているせいか、行き合ったUberのどのドライバーも割ときちんとしていた。治安のよくないエリアで降りるときなどは、乗客が目的地の門なりドアなりに安全に入るのを見届けてから走り去る配慮もみられた。

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