街なかの公共広告

昨年の夏、久しぶりに行ったブラジルで、目に止まったことの一つが、公共広告の類。サンパウロ地下鉄駅構内に大きく流れていたのは、「フェイクニュースをなくそう」というテロップ。WhatsAppの告知で、親会社Metaの名前も並ぶ。WhatsAppはブラジルで一番使われているSNSアプリだ。ブラジルではほとんどの人が利用している。これなしでは連絡も取りにくい、といってもいいくらい。それにしても、フェイクニュースがそれほど出まわっているということか。大統領選挙を控えた時期だったからなのか。そして色は穏やかな緑色。

それから、同じく地下鉄の駅で見かけたのはピンクに彩られた“女性サポート”窓口。あちこちの駅に配置されているようで、肉体的精神的、道徳的なんらか暴力を受けた女性の相談にのり、専門家チームによるサポートも受けられるらしい。同じく暴力対策の告知はリオの路上電子掲示板にも。それだけ暴力が多いのか。うす紫色の光を背景に、性に肌の色、年齢や特性など外見が異なる人物画から、暴力になる行為が吹き出し文字で現れる。電車に乗ると、車両が女性専用となる時間が表示。さらに降りた駅ではゴミ箱の仕分けが色別に。いろいろ課題はあるにしても、あるべき社会への努力がかいま見えた。

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