グラフィティもメデイア?!

2022年8月にでかけた久しぶりのブラジル。サンパウロの名所ともなったビル壁の肖像画、オスカー・ニーマイヤーの顔にバツ印… 制作から約10年、建物のヒビなど修復が必要な箇所らしい。制作当時、たまたま通りすがりに撮影した写真と比べてみると、色合いもずいぶん違う。いつでもどこでも、なんでもメインテナンスは必要なのだ… 

壁画といっても、ストリートアート、グラフィティに落書きみたいなものまで、いろいろたくさん。スプレーで鬱積したエネルギーが描き放たれるかのようなもの、政治的なスローガンのようなもの… その時々の世を映し出す。

街中でよく見かける女性のポートレートがあった。だれなんだろう。聞くと、2018年に暗殺されたマリエル・フランコだった。スラム出身、黒人の血を引くシングルマザー、労を重ねて公共政策の修士号を取得し、2017年にリオの市議会議員となった。人権擁護の活動も展開していた矢先、暗殺された。背後には何やら闇があるらしく、事件はいまだ解決されていない。

それにしても、ストリートアートがメディアとして機能している面もある。それぞれ、いつまでそのまま残るのか、いつか消されるのか上書きされるのか。グラフィティ・ウォッチも奥が深い。

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