新緑まぶしく、風薫る5月… 下旬に入って、22日が「国際生物多様性の日」だと知った。なんでだろう… 調べてみると、「1992年5月22日に生物多様性条約の本文が生物多様性条約交渉会議において採択されたため」だという。国連が定めた国際デー。
そういえば、国連が定めた国際イヤー「国際生物多様性年」もあった。その2010 年には、ペルーアマゾンを訪れた。そこでは、たまたまにしても、さまざまな生き物に出あって、「へえ〜!?」の連発。
でかい! なんだこれは… 何か食べていたのか、しゃわしゃわという音も。色もデザインも目を引いたのは、スズメガの幼虫。
ひらひらと、蝶が人にまとわりついて、指にとまった。どうやら、人の汗などを吸おうとするらしい。
地面を見れば、列をなして、動くものたち… ハキリアリが、せっせ、せっせと、葉や花などを運んでいた。
ジャングルの奥地では、足元に何かがモゾモゾ動く。何だろう。よくみたら、ヤツデがいた。
ウカヤリ県プカルパ近郊の動物園へ。「おもしろい鳥がいるよ」。見ると、トラ柄をした鳥が、首をぐ〜んと伸ばして、こっちを見すえた。勇ましく、模様を見せつけるかのよう。その鳥の名は、トラフサギ(虎斑鷺)とのこと。
ほかに、お休み中だったアメリカヤマアラシ、昼寝中の大きなバクも(なぜか、放し飼い?のニワトリがいた…)
木材産業の地でもあるプカルパでは、大きな樹木を積んだトラックも見かけた。
アマゾン川の源は海抜5500mのペルーアンデス山脈南部。ペルーアマゾンの森は、ブラジルにつぐ広さで、霧が発生するような山地の雲霧林とか、雨季になると川が増水して水につかる低地の浸水林とか、いろいろなタイプがある。
ペルー北部、ロレト県パスタッサ川流域では、地元でサンショ鳥と呼ばれる鳥「ツメバケイ」も見かけた。青い顔に、冠羽がカッコイイ。
さらに遡ると、ペルーアマゾン最大の湖リマチ湖へ。あたりには、世界最大級の淡水魚ピラルクーも。そして、さまざまな生き物たちとともに、森と川の恵みに命をつないでいる人々が暮らしていた。