空を見上げると、世界がひらく

ふと空を見上げたら、見たことのない雲が浮かんでいた。
層になった「ラピュタの雲」みたいな、つるし雲。
特別じゃない場所で、特別な瞬間に出会えたようにワクワクした。
日常で旅をしたかのように。

雲が、風の筆がいたように、はずんでいた。
びっくりマーク? 風の精霊?
何かの形に見えると思っていると、もう形は変わっていた。

雲が渦を巻いて動いていた。
こっちに来るのも、あっちに行くのもある。高さが違うのだ。
地球が生きている、という感じ。

朝焼けの雲間に降り注ぐ「天使の梯子」、
雲が指を伸ばすかのような空。
物語が生まれるかのよう。

いわし雲・うろこ雲。形と広がりにびっくり

夕暮れや夜明け前の色に時間を忘れる

嵐のような雨上がり。夜明けに霧が湧いていた。
「すごい」って誰かに伝えたくなるほど。

レイチェル・カーソンが語った”センス・オブ・ワンダー”
自然に対する驚きと感動の感性。
誰もが心のどこかに持っているもの。
特別な場所に行かなくてもいい。ちょっと、空を見上げるだけ。
気にもとまらない日だってあるかもしれない。
いつもと同じとか、パッとしない曇とか。
でも、ふと、気づいたとき、はっとするような瞬間に出会えることがある。
そんな日はちょっとだけハッピーな気分になる。
空を見上げる。それだけで、世界がひらくときがある。

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